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所長ご挨拶

大学には、教育と研究という2つの責務があります。大衆化した今日の大学では、教育を通じての人材養成に多くの注目が集まりがちですが、研究の重要性に変わりはありません。大学は研究を通じて社会に貢献することができ、また高度な研究を遂行することによってはじめて、学生たちに学問の、そして社会や文化の最先端の動きを伝えることができるのです。

研究のもっとも基本的な単位は学部・学科です。しかし、社会システムを構成するさまざまな要素の相互依存性が高まっている今日では、既存の学部・学科組織や学問領域を越えた、また地域社会・企業などと連携した研究活動が不可欠になっています。武蔵大学総合研究所は、このような研究を推進することを目的としています。

現在行っている主な活動は、次のとおりです。

1.研究および出版支援
これまで武蔵大学の経済、人文、社会の3学部は、各自の専門分野において国内的にも国際的にも高く評価される研究成果をあげてきました。武蔵大学総合研究所は、これらの研究活動全般に助成を行うとともに、学術書に対する出版助成、学術定期刊行物の編集および編集支援を行っています。これまでに185冊の学術書が刊行され、また毎年8冊近い数の学術定期刊行物が出版されています。

2.学際的、総合的な研究開発
武蔵大学総合研究所では、アクチュアルな社会的問題に関する統一テーマを3年ごとに定め、学際的・総合的な研究を企画し実行しています。これまで「グローバリゼーション」「評価」「格差」などのテーマの下に研究が行われましたが、2014年度からは「伝統と革新(2014年度~2016年度)」という統一テーマの研究プロジェクトがスタートし、経済・人文・社会の各分野からの共同研究が行われています。
(2017年度からのテーマは「グローバル化と市民性(シティズンシップ)」の予定です)

3.地域・市民との協同研究
大学は塀で囲まれた閉鎖的な存在であってはなりません。研究を通じて社会全体に貢献するのはもちろんのこと、大学が立地する地域や関係する市民と連携し、地域に貢献することが求められています。東京都練馬区に立地する武蔵大学は、従来から地域社会との繋がりを重視し、研究成果、講演会等の公開をしてきました。これらのイベントでは毎年、学外から大勢の皆さんに来ていただいています。

さらに結果を公開するだけでなく、地域住民や関係団体などと一緒に研究を進めるためのプロジェクトも実施されています。「MMS研究会(武蔵メディアと社会研究会)」は、市民、NPOやNGOで活動する人々、メディア業界の人々とともに、メディアと社会の望ましい関係、メディアの伝達する内容はどうあるべきか、メディアリテラシー、言論表現の自由など、今日のメディアに関連する問題を多角的に研究しています。また「武蔵コミュニティビジネス研究会」は、コミュニティビジネスへの理解を深め、地域社会の発展に貢献できることを目標に活動を進めており、受講生の中から実際にビジネスを始める人も育ち始めています。
所長  大野 早苗
  
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