社会学部ゼミブログ

2014.10.17

  • 社会学部
  • メディア社会学科

「備えあれば、憂いなし・・・」

ブログ投稿者:メディア社会学科 教授 山下玲子

山下ゼミの3年生は、毎年この時期、グループに分かれてデータ収集と分析の実習を行います。今年はゼミの人数がやや少なめのため、内容分析班と実験班の2グループで作業を進めています。

内容分析班は、ここ数年恒例となっている、アニメの内容分析を行っています。今年は、現在放映されているアニメ番組1週間分をすべて録画して、男の子向けと女の子向けの違いや、放送される時間帯の違いで、女性の登場人物の特徴が違っているか、番組を見ながら地道に分析を行っています。ふだんからアニメ好きなゼミ生が多い山下ゼミですが、さすがにこれをやりますと、「僕はこれで30本見た」「私は40本」という会話がゼミ内で飛び交い、「もうアニメはしばらくこりごり・・・」という気分になるそうです。ちなみに、武蔵大学には、SPIDERという地上波の番組を2週間全部まるごと録画できる設備があって、この研究を行う時にはいつも、これが大活躍しています。

  • 写真2 SPIDERを見て内容をチェック!
  • 写真1 DVDプレイヤーを持ち込んでアニメを見ています

実験班は、4種類の映像を作り、それを見せた人々の反応がどのように違うかという実験を企画中。実験刺激となる映像作成のために、登場してくれる人物をわざわざ外部の大学のお友達に頼んだり、機材を借りての撮影練習をしたりして、きっちり準備を行いました。そして、映像を見た後に答えてもらう質問紙もようやく完成・・・という運びのところで、なんと! 作っていたファイルを入れていたUSBメモリが壊れてしまいました。

バックアップを作っていたので、何とかなったものの、ファイルが壊れたとわかった瞬間は、メンバー一同、顔面蒼白。これが、まったくバックアップをとっていなかったら、また準備を一からやり直しになるところでした。

これに限らず、ゼミで行う作業は、グループで協力しながら、順を追って仕上げていくことがたくさんあります。データや作業のためのファイルはきちんとバックアップをとって、共有しておくことが大切、ということを身を持って経験したゼミ生たちでした。