社会学部ゼミブログ

2014.09.25

  • 社会学部
  • メディア社会学科

調査で得られる小さな発見はたまらなく面白い

ブログ投稿者:メディア社会学科 教授 江上節子

江上ゼミ01-1

江上専門ゼミでは、企業と社会の関係を、情報行動の面から、研究していきます。

専門文献を前期に駆け足で、集中的にレビューします。皆さん、高いテンションで、文献レビューの作成をし、発表しますが、活発な議論が出るというわけにはいきません。

前期は、少々、おっかなびっくりです。前期の後半から、ミニ研究に入ります。調査の経験は大事。調査はじつに多くの準備と労力を必要とします。でも、調査の実践で得られる小さな発見や、予想外の気づきは、たまらなく面白く、貴重な体験です。

江上ゼミ2

グループを編成すると、ここからは侃々がくがく。皆、熱気を帯びてきます。今の4年生は、企業のホームページについて、独自の評価インデックスを考案し、内容分析などを行いました。グループで、対象を決め、その社会的価値と経済的価値を明らかにできるような視点から、膨大な調査項目を調べ上げます。分析や解釈、結論は、行きつ戻りつで、グループでとことん議論をしています。

やっと、まとめ上げ、研究発表は、けっこう、自信たっぷりにご披露です。精力的に挑んだ結果は、ご覧の通りスカイツリーをシンボル・アイキャッチに使い、バイオレットの表紙の報告書が出来上がっています。

江上ゼミ3

報告書の巻末には、「江上ゼミの愉快な仲間たち」のキャラクター付きの自己紹介と、「「調査を終えての苦楽と汗」という、次のような感想が載っています。

 

「辛い日々でした。江上先生に『楽しいでしょ?』と聞かれても、うまく答えられませんでした。けれど、終わってみると良い思い出です。完成した時の喜びは忘れられません」・・・・と。

 

そうした経験も踏まえ、今は、各自の卒業研究に驀進しています。皆、それぞれ、思い思いの存在論的な立脚点から発したふか~い卒業論文のテーマです。そろそろ、追い込みに入るので、次のゼミ授業のときには、伝統の和菓子でも添えて、お抹茶を点てて、労ってあげようかな、・・と、秋の夜長にゼミ生のことを考えています。