社会学部ゼミブログ

2014.09.06

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銚子でのドラマ制作・この夏で3回目

ブログ投稿者:メディア社会学科 教授 永田浩三

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永田ゼミでは、9月1日から3日にかけて、千葉県銚子市で合宿を行いました。テーマはドラマの制作です。学生たちが自分たちの世代が抱える苦悩をリサーチし、それに基づいて脚本を書き、絵コンテ、演技、撮影、編集、音響効果、テロップ入れといった作業をすべて行い、完成させました。
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就職のこと、LGBTのこと、生きていく上での絶対的な孤独・・・。こうしたことが核になり、血の通ったセリフが生まれました。ロケ場所は、半分は大学のキャンパス。半分は、銚子の名所・犬吠埼でした。
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役者は全員参加。わたしも企業の面接担当者になりました。ストーリーは、銚子をふるさとに持つ孤独な主人公が、犬吠埼で、不思議な体験をし、自分を取り戻すという、ハートウオーミングな結末です。
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撮影の日は、秋風が吹き抜ける快晴でした。絵コンテは作ってあっても、現場に合わせて、もっと頑張りたいと思うのが、常です。永田ゼミの特徴は、現地でロケしたものをもとに、地元の方たちに見ていただくことです。つまり、合宿の最終日に上映会を行うのです。わたしもテレビ局での仕事が長かったので、よく知っているのですが、そんな短時間で完成させることは、あまりに無謀なことです。
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でも、学生たちは、その無謀なことを、今年もやり遂げてくれました。編集のスピードは驚異的の一言。上映会には、銚子の映像クラブや、武蔵大学のOBも来てくださいました。
ゼミ合宿の様子は、地元の銚子テレビの取材も入り、情報番組で特集されることになりました。作品は作るだけでは終わりません。いろんな方に見ていただくことで、初めて命が吹き込まれるのです。今回の作品は、若干の修正をしたあと、映像祭にも出品する予定です。やればできるじゃん!学生たちの作品にいちばん感激したのは、教員のわたしでした。若者の成長というのは、体験によって促される。そのことを改めて実感した夏でした。