学部横断ゼミブログ

2024.04.23

企業担当者をお招きして授業を行いました

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

4月20日(土)の1時限目~4時限目に授業が行われました。今回は、課題提供企業の方々との座談会や、学部横断チームでの話し合い、キャリアコンサルタントとの面談など、盛りだくさんのプログラムでした。

午前中は教員からデータベースを用いた情報収集について説明があった後、2つの学部横断チームに分かれて、自己紹介も兼ねながら伸ばしたい<社会人基礎力>について発表し合いました。学部横断チームの活動が始まるのは1か月先にある中間発表会後ですが、はじめての学部横断チーム全員で顔を見合わせながらの話し合いは、和やかなムードで進んでいました。

午後は、課題提供企業である雪印メグミルク㈱の担当者の方からプレゼンテーション形式で企業の紹介をしていただいた後、学生たちから担当者の方々に経営方針や理念、ステークホルダーに関することなど、さまざまなことを質問させていただきました。雪印メグミルク㈱の商品は、乳製品という我々の生活に身近な商品ではありますが知らないことも多く、社員の方々の熱い想いに直接触れたことで、学生たちは今後の調査・分析をこれまで以上に真剣に取り組んでいきたいと感じたようです。頑張ってほしいと思います。

この授業の課題は、「課題提供企業をとりまく社会課題への提案」です。実際に企業にご協力していただくことは、社会課題の実態をリアルに学ぶことができ、学生たちが将来一市民として、持続可能な社会を築くために果たすべき社会的責任を意識する機会にもつながっています。

座談会終了後は、キャリアコンサルタントとの面談を一人一人実施しました。面談では自分の強みや弱みを再確認し、今回の活動でどんな<社会人基礎力>を伸ばしていきたいのか、キャリアコンサルタントとともに目標を立てました。

今回の合同授業では、課題提供企業、チームメンバー、そして自分と向き合う、非常に濃いプログラムの一日でした。その分、得たものは大きいのではないかと思います。この授業では、さまざまなコミュニケーションを通して、他者とのつながりで世の中が動いていることを実感してほしいと思っています。学生時代ではなかなかないせっかくの機会だと思いますので、前向きに取り組んでください。

最後に授業後の学生の日記を紹介します。
「一日を通じて多くの不安や焦りを抱いた。それは企業でも実質的な解決の糸口が見えない諸問題に対し、最終的に学生側から知恵や工夫を提供しなければいけないという責任を改めて実感したからである。とりわけ、結局のところ雪印メグミルク㈱の企業文化とはどういうものなのか、サステナビリティ推進と利益追求をどう結び付けるべきか、安定的な供給資源とは何か、牛乳の付加価値とは何か等々、企業の本質に迫る問題の数々を前にして、一気に不安が立ち込めた。
 これらを受けて自分にできることは何か、それは、最初から完璧やゴールを求めて行動するのではなく、目の前にある小さなことから着実に取り組むことであると、懇談会及びキャリアコンサルティングを通して感じた。最終的な結果よりもそれに至るまでのプロセスを今後重視して活動に取り組んでいきたい。」