学部横断ゼミブログ

2024.04.18

今学期【学部横断ゼミ】の授業がスタートしました

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

4月15日(月)の2時限目に、授業「学部横断型課題解決プロジェクト」(通称:学部横断型ゼミナール・プロジェクト)の2024年度春学期授業がスタートしました。5月25日の中間発表会までは学部ごとに分かれて、今期協力企業である雪印メグミルク㈱の企業活動の実態や企業文化について、企業を取り巻く社会課題についてなど、各学部の専門性を生かして調査し、協力企業の特徴を明らかにしていきます。

今回の授業では、4月20日に企業担当者を招いて行う合同授業に向けて話し合いを行いました。まだまだチームメンバー同士慣れていないこともあり、積極的に発言できず、話し合いが円滑に進まない場面も見られました。教員からは、「内容を掘り下げていくために、もっと情報を集めるように」「質問の優先順位を考えるように」など、たくさんのアドバイスがされていました。

毎期、授業が始まった初期の段階では、知らないメンバーとのチーム活動や、膨大な資料を読み込む必要性を前に、不安な表情を浮かべながら授業に参加している履修生がいる一方で、他者からの学びやたくさんの情報を得る楽しさに、わくわくした表情を浮かべている履修生も多く見られます。授業中だけでなく、授業外にも話し合いを重ねることで、どんどん一人一人の表情に変化が見られることで、成長を感じさせてくれます。

この授業での目的の一つに、<社会人基礎力の育成>があります。社会人基礎力は経済産業省が2006年に経済産業省が提唱した「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」で、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力と12の能力要素から構成されています。
最初からうまくいくことはなく、これまでの履修生も試行錯誤しながら、課題に取り組んでいました。このプロジェクトへの挑戦が、履修生にとって、その人なりの大きな意義を持つ挑戦になるように、失敗を恐れずにチームメンバーと助け合いながら、「前に踏み出して」取り組んでほしいと思います。

最後に授業後の学生の日記を紹介します。
「20日にむけた企業様への質問内容について、A.Bグループ合同で話し合いをおこなった。先生方からご指摘もあったように、今日までに案を出し合ったものでは深掘りができておらず、企業様に「勉強不足」の印象をあたえてしまうと感じた。調査に対する考えの甘さと、グループ内のコミュニケーション不足を実感した。グループ全体でも、調査範囲が広く何から手をつけていいかわからなかったため、最初はあまり発言がなかった。
 しかし、チームリーダーたちが「〜したらよいのでは?」と積極的に提案をしてくれたり、分担を決める際も、他の人に配慮をしてくれたりしてくれた。この二人は社会人基礎力である「働きかけ力」に優れていると思う。手探りではあるが、現在出ている質問の深掘りに注力すること、振り分けた分野をそれぞれ調査することの二点で各自活動することが決まった。時間はないが、いかに効率的に、深く調べられるかを意識して頑張りたいと思う。グループ全員が活動に真剣ではあるので、今回の反省点を生かしてさらに取り組んでいきたいと思う。」