学部横断ゼミブログ

2023.07.19

3か月間の活動を振り返る

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

7月15日(土)の2時限目~4時限目に、春学期最後の授業が行われました。履修生たちには、この3か月の活動を<社会人基礎力>の12の能力要素を指標に、自分たちの成長を振り返ってもらいました。今回のプログラムは、チームごとの社会人基礎力の発表、チームメンバーとの相互評価、キャリアコンサルタントとの面談、チームメンバーへの360度評価、チーム活動や役割分担、本授業のKPT((Keep=続けたいこと、Problem=問題点、Try=試したいこと)など、盛りだくさんの内容でした。

活動を振り返りながら、自分自身の、チームメンバーの、そして本授業の未来についても考えていきました。履修生たちは、はじめてのメンバーと3か月という時間をかけて、一つのものを作り上げるという同じ経験しましたが、そこから何を感じて、何を学び、この経験を今後どのように活かそうとしているのかは、一人一人大きく違います。その違いを今回の授業で互いに共有し、自分の個性を見つけ出せたことは、それぞれの考え方や生き方にあった未来に前向きに進むことができる、第一歩となったのではないでしょうか。

<チームのKPTを考える>では、「論理的に考える故に、枠に当てはめてしまった」「考えを、アウトプットすることが苦手」という発表がありました。
本授業では、答えのない課題に最終報告会というゴールに向かって、チームメンバーと全力で取り組むことを求めてきました。課題の進め方には特にルールはなく、学生たちの主体的な話し合いが中心です。
その場しのぎや、自分のエゴだけで作業を進めると上手くまとまらず、考え方や専門性が異なる初対面のメンバーとチームワークを育み、ひとつの成果を挙げるためにチームとして機能させていかなければなりませんでした。そのプロセスでさまざまな挑戦をし、チームでの自分の立ち位置に気づくことができた履修生は、社会人基礎力の12の能力要素を指標に、自分の強みや弱みを理解できるようになったようです。今回の課題解決プロセスから得られた「ものの見方や考え方」をもって、今後もさまざまなことに挑戦し、有意義な大学生活を送ってほしいと思います。

最後に授業後の学生の日記を紹介します。
「Aチームのメンバーは本当に能力がある人達ばかりなので、参加すればするほど「私ってなにも才能がないな」と現実を突きつけられる日々だった。しかし、そんな自分に出来ることは「ひたすら参加すること」「自分が持ってるスキルを使ってチームに貢献すること」だと思い、必死に頑張ることが出来た。そこで気づいたのは、潜在的な能力がないとしても根気強く続けられれば、それが自分の強みになるということだ。社会に出ると、もちろん能力のある人が重宝されることは間違いないが、最後に先生がお話されていたように「割に合わない仕事だとしても、一緒にやっていけるような骨のある人・信頼に足る人」も必要とされるだろう。自分の限界を知った上で最大限努力出来る人となれるように、自己犠牲をするのではなく、自分としっかり向き合い、大切にしながら頑張っていきたい。」

【在校生へのお知らせ】2023年度秋学期履修生追加募集について

授業「学部横断型課題解決プロジェクト」では、2023年度秋学期履修生を追加募集中です。
詳しくは、学生ポータルサイト 3Sの掲示板でご確認ください。

*対象学部・学年:経済学部・社会学部・国際教養学部EM専攻の全学年