学部横断ゼミブログ

2023.07.14

経験を自分の言葉で整理する

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

7月10日(月)の2時限目に授業が行われました。今回の授業からは、最終報告会を無事に終えたばかりの学生たちに、今回の経験を整理する振り返りの時間に充てていきます。

今回の授業では、本授業のOB・OGの4年生をゲストスピーカーとして招き、「学部横断ゼミを履修した後、どのような行動を起こしたか」について、発表してもらいました。二人とも、横断ゼミを通してチーム活動においてのコミュニケーションの大切さを学び、履修後は主体的に「他者を知ろうとする」意識の変化が起きたことを話してくれました。
就職活動では、「チーム活動の経験はあるのか」「チームでどのような役割だったか」ということをよく聞かれたそうです。

この授業では、異なる学部の学生が、ひとつのチームを構成し、それぞれの学部の専門性を共有しあい、協働せずには解決しえない課題を与えることによって、「横のつながり」の重要性を認識させ、自己管理力、チームワーク、リーダーシップ、そして生涯学習力の向上を目指しています。
今回発表してくれた二人は、自分のできることを積極的に探しながら、真摯に横断ゼミに取り組んでいました。だからこそ、就職活動の面接において、チーム活動の経験を自分の言葉で語ることができたのでしょう。

授業の後半は、7月15日(土)の最終授業で行う、<社会人基礎力>の発表のための話し合いを行いました。このプロジェクトを通して、チーム形成で苦労した点やどんな壁にぶつかり、何を考え、どう成長できたと思うかなどを、自由な形式で発表してもらいます。
最終報告会を終えたこと直後でホッとしていることもあり、楽しそうに話し合いをしている履修生たちの笑顔が印象的でした。
今回の話し合いでは、活動におけるたくさんの反省点が出てきたのではないでしょうか。それらは、今後の成長の糧になっていくはずです。チームで、この3か月の経験をすべて思い出し、自分たちはどんな力をつかみ取ることができたのか、今回の経験をしっかりと言葉で整理してほしいと思います。

最後に、授業後の学生の日記を紹介します。
「お話しの中では、「人から知ること・人を知ること」というキーワードが印象に残った。多くの人と積極的に関わることは自分自身を深く知るきっかけにもなる。横断ゼミではメンバーと過ごす時間が増えていき、相手の良い所にたくさん気が付くことが出来た。学年も学部も超えたメンバーから多くの刺激を受け、自身について考え直すきっかけにもなったと感じる。その中で相手にあって自分にはないものにばかり目が行き、ネガティブになることもあった。そういった状況でも日々メンバーと向き合うことで、前向きな姿勢が大切だと気がつくことが出来た。人との関わりから自分について深く知ることは、社会人になってからも大切になると考える。「人から知ること、人を知ること」を大切にして、今後は積極的に人と関わっていきたい。」