人文学部ゼミブログ

2023.12.01

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  • 英語英米文化学科

卒業論文ゼミナール

ブログ投稿者:英語英米文化学科 教授 谷 憲治

大学4年間の集大成として、卒業論文提出があります。1、2、3年生とさまざまな科目を履修し厳しい課題をクリアして4年生になるのですが、最終年度にはさらに厳しい卒業論文執筆があります。自分の興味のある分野で指導教授を探し、自分でテーマを決め、自分で資料集めをし、大学生生活のまとめとしての卒業論文を書き進めていきます。それまで得た知識をフルに活用しますが、内容的に自分なりのオリジナリティーが求められます。
指導教授は学生自身の考えをいかしつつ、知識や経験からさまざまなアドバイスをして、学生がより良い内容の卒業論文が書けるように指導していきます。学生の陥りやすい考え方として、著名な人の言っていることだから必ず正しいという考え方がありますが、何に関しても敢えて真偽を確かめる姿勢が求められます。英語でも Nothing is perfect. とよく言われます。
春学期は論文の基本的な書き方に関して細かい作法を学ぶ一方で、自分の卒業論文タイトルに関する資料を多読し基礎固めをして、夏休みに最初のドラフトを提出、秋学期は自分の書いたものを批判的に見ていきます。そして、その作業での新たな発見がオリジナリティーに繋がっていきます。
毎年、学生たちの卒業論文タイトルとして根強い人気があるのがポップカルチャーです。ポップカルチャーの内容は多岐にわたりますが、音楽と文化の関係はとりわけ執筆頻度が高い内容です。今年になってなんと The Beatles が何十年ぶりかで新曲をリリースし、非常に世の中を騒がせていますが、今年度以降の卒業論文執筆学生たちにも新たな研究視座を与えてくれることでしょう。今後提出される卒業論文に、どのようなオリジナリティーが見られるのか楽しみです。