本学ではグローバル化する社会において、多文化共生、他者理解の視点を備えた「グローバル市民」の育成をめざし、さまざまな取り組みを行っています。
そのひとつに、学年を問わず履修ができる
【総合科目】の授業〈歴史と文化〉「世界の言語と文化」があります。今回、この授業で使用している人文学部ヨーロッパ文化学科・西村淳子教授執筆の『グローバル市民入門』を、外国語教育の参考資料として広く役立ててもらえるよう一般公開します。
※右の画像よりPDFでダウンロードが可能です
〈本書より一部、抜粋〉
本教材は、日本の大学生(場合によっては高校生)がグローバル化する世界で生きていくための力を育てるために作りました。外国語教育の補助教材として使うことを想定しています。特に社会的、文化的背景の異なる人々と交流するためにはどんな心構えや、能力、知識が必要なのかをまとめています。ヨーロッパの多言語・複言語学習から発想を得ていますが、それだけではなく、特に日本の学生にとって問題となる点に重点を置いています。それは、次のような点です。
◇世界と自分との接点を見つける
◇外国語学習への取り組み方を再考する
◇無限定な対象に少しずつ限定を加えて、共通の基盤を発見する
◇お互いの文化を学び、先入観を押しつけない
◇協調的、生産的対話力を育てる
◇他者の目を育てる