◆もくじ■はじめに――人形の水脈系 香川 檀■第Ⅰ部〈人形幻想〉の根源をさぐる 第1章 神のかたどり――聖性と呪いの人形文化史
踊 共二 第2章 民間伝承のなかの人形
嶋内博愛 第3章 自動人形(オートマタ)から江戸のからくり人形まで
小山ブリジット(
西村淳子訳)
付章① 江戸のからくり人形を現代に甦らせる(半屋春光氏へのインタヴュー)
■第Ⅱ部 モダニズム文学にみる人形 第4章 E・T・A・ホフマン『砂男』と自動人形――小説、バレエ、オペラ
光野正幸 第5章 人造人間の魂――ヴィリエ・ド・リラダン『未来のイヴ』考
木元 豊 第6章 中欧の〈宿命的な痕跡〉を刻む人形――グスタフ・マイリンク『ゴーレム』について
桂 元嗣 付章② フランスの黒人人形と植民地主義――パリ人形博物館を訪ねて(
平野千果子)
■第Ⅲ部 危機の時代の人形愛 第7章 マネキンとマリオネット――法という名の糸についての覚書き
小森謙一郎 第8章 予兆のなかのベルメール人形――ドイツ世紀末からワイマール時代の人形芸術 香川 檀
付章③ ベルメールの関節人形――衝撃の出会いからの出発(四谷シモン氏へのインタヴュー)