社会学部社会学科・田中俊之助教 著
『〈40男〉はなぜ嫌われるか』イースト・プレス、2015年●本書の概要2015年時点で30代後半から40代前半までの男性を、本書では「40男」と呼ぶ。この世代は、「昭和的男らしさ」と「平成的男らしさ」の狭間を生きている。「働いてさえいればいい」と開き直ることも難しいし、若い世代のようにさらりと家事・育児もこなせない、自分の両面性に葛藤し続けてきた男たちである。問題は、若い女性への強い興味に象徴される、そのリアリティと現実のギャップにある。40男の勘違いは、他人に迷惑をかけるだけではない。そのギャップは、僕ら自身の「生きづらさ」に直結しているのだ。
●著者より一言男性学の視点から中年男性について考察しました。「男は働いてさえいればいい」という昭和的な価値観を身につけた〈40男〉が、自己反省するための本です。アルバイト先などで遭遇する中年男性の迷惑行動に辟易としている若者が読んでも面白いと思います。お父さんへのプレゼントにも最適です。ファッションや友情、恋愛といった大学生にも親しみやすい話題も盛り込まれています。ぜひ手に取ってみてください。（田中俊之）
