ニュース一覧講演会『キャリアアップにつながる英語学習』を開催いたしました

2015.7.2

武蔵大学

外国語教育

イベント

講演会『キャリアアップにつながる英語学習』を開催いたしました

国際的な環境で働くことについて理解・関心を深めるための「インターナショナル キャリアアップ フェア」の企画として、6月26日にNHK Eテレ「おとなの基礎英語」でおなじみの松本茂氏(立教大学グローバル教育センター長)をお招きし、講演会を開催いたしました。
 2050年(学部生のみなさんが社会の中核として活躍している頃)の日本は、グローバル化が現在よりも比べものにならないほどに進んでいるはず。その頃の自分をイメージしたうえで、今何をしておくべきかを考えておくべきであると、松本氏は講演を始めました。松本氏は、少なくとも英語を使ったビジネス場面が格段に増えるはずであり、そういう場面で英語が話せないと、それ以外の知識や能力があったとしても能力がないとみなされる可能性が高い、と続けました。ひと言でまとめると、このような状況を想定したうえで、現在、企業が求めている人材は、「外国語を使いこなし、異文化に対応できる人材」。つまり、異なる文化的背景の人たちと共通言語である英語を使って、一緒に仕事をし、調整力・リーダーシップ力、問題発見・解決力を発揮することができる人材であり、そのような人材になるためには、「世界の動き、文化・習慣を知っておくこと」や「英語が母語ではない人の英語に慣れること」が大切である、と力説されました。

 また、英語は世界のさまざまな国や地域で使われるようになり、World Englishesと複数形で表現されるほど多様化しているものの、「日本人の英語」はまだ世界に認知されていないので、日本人として英語を臆せず使い、 日本人の英語を世界に知らしめていきましょう、とお話しくださいました。


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講師: 松本 茂氏
 英語の勉強の発想や方法について、「英語学習 飛躍の5か条」としてお話いただきました。その中でとくに印象的だったのは、「英語は訳さずに理解すること」ということでした。日本語で訳す無駄を省いたほうがよい、と脳科学者の茂木健一郎氏も主張しているとのことです。読んだり、聞いたりしたことについて書いたり、話したりするときに時間がかかり過ぎるうえに、「書く」「話す」ときのロジックの流れが日本語と英語で違うので、英語は英語のまま理解するように心がけましょう、と力説されていらっしゃいまし た。
 
 インプット量を増やし、英語の回路を作ることが必要。そのためには、英文を音読することと、易しい英文を多読することは必ずやるべきであるとのことです。そして、英字新聞などで同じ話題の英文を継続して読むと単語も定着しやすくなり、英語を使う場面を想定してインプットするとなおよいと説明されました。

 また、英語は独習だけでは身につかないので、独習したら「使う」、使ったらまた「独習」するということを繰り返すこと – 幸い武蔵大学には1号館3階に英語を使える場所(MCV)があるので、どんどん活用しましょう。英語学習を集中的に3か月間続けると、英語力がついたことに気づく日が突然やってくるので頑張りましょう、と激励していただきました。


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MCVには、多読用の本・英字新聞(バックナンバーを配布中です!)が設置してあるとともに、英語を話すスタッフが常駐しており、英語学習の環境が整っています。まずは3か月頑張ってみませんか。MCVは夏休み期間中も開室しております。ぜひご利用ください。
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