平成27年5⽉11⽇（⽉）、武蔵⼤学にて、カリフォルニア⼤学のエリス・クラウス教授の講演を開催しました。
クラウス教授は、日本政治と日米関係の専門家として、数多くの著作を出版されています。
その一つとして『NHK vs 日本政治』（2006年、東洋経済新報社）が日本語で翻訳出版されるなど、日本でも広く知られておられます。
クラウス教授の経歴については、
こちら をご覧ください。
当⽇は天候にも恵まれ、本学で留学を目指す日本人学生、本学で日本語を学ぶ留学⽣、他大学からの学生をはじめ、研究者や大使館関係者、近隣に在住の方々等、多くの参加者が会場を訪れました。
司会進行役を務めた根元邦朗准教授（経済学部）による紹介のあと、エリス・クラウス教授が登壇され、講演が始まりました。
講演のテーマは、「日本の首相が直面する課題」というもので、日本の首相が一般の認識とは異なりかなり弱いリーダーシップを持っており、現政権も同じような問題を抱える可能性があるということを主張されました。
会場では、聴講の⽅々が先⽣の話に深く頷いたり、時には笑いが起きたりするなど、終始和やかなムードで講演が進行しました。学生からは鋭い質問が向けられ、日本政治に関する深い関心が窺われました。
クラウス教授は、
「武蔵大学への初の訪問を非常に楽しみました。キャンパスもモダンな講義棟も非常に魅力的でした。講演にお越しの皆さんは良く聞き入ってくれ、質問も示唆に富み、答えがいがありました。レセプションでも何名かの学生が私に話しかけて良い質問をしてくれました。武蔵大学や他大学の先生方とも交流ができ喜ばしく思いました。根元准教授は司会進行役としてすばらしい役目を果たしてくれましたし、皆さん親切にしてくださいました！」と述べています。
（"I thoroughly enjoyed my first visit to Musashi University. The campus is very nice as are the modern lecture halls. The audience at my lecture was attentive and the questions asked were very insightful and good ones. Students came up to me at the reception afterwards and also asked some good questions, and it was a pleasure to interact with faculty from Musashi and other universities. Kuni Nemoto was an excellent host and everyone was very kind!"） 講演終了後には、学⽣ホールにて軽⾷を伴ったレセプションが催されました。
はじめは英語で話すことに戸惑っていた日本人学生も、クラウス教授や留学生と活発に意⾒を交わす場となり、⼤盛況でした。
特に留学を目指す学生さんには良い体験になったようです。
現在PDPでロンドン大学の学位取得を目指している祝原夏乃さん（経済学部 経済学科1年生）は、
「英語での講演会を聞くのが初めてだったので、聞き取れるか不安がありました。でもクラウス先生は、日本の政治に対して不安がある学生にとっても丁寧に、ゆっくり話してくださったのでとても分かり易かったです。また、レセプションに参加する事も初めてで、留学生とも交流する事ができ、とてもいい経験になりました。ありがとうございました」と述べています。
講演を引き受けてくださったクラウス教授をはじめ、会場にお越しいただいた皆様にとっても、⼤変有意義で実りの多いひとときとなりました。
当講演を企画した根元准教授は、
「日本政治の第一人者であるクラウス教授をお迎えするような機会は滅多にありませんが、そのような貴重な体験を学生の皆さんと共有でき、喜ばしく思っています。今後も世界水準の研究者を武蔵大学にお招きしてネットワークの機会を提供していきたいと考えています」と述べています。
エリス・クラウス教授 根元邦朗准教授 【講演テーマ】
A Japanese Prime Minister's Challenges 日本の首相：何が問題か？【講演日時および講演場所】 5月11日（月）16：30～18：00 武蔵大学 6号館1階 6103教室
【講演者】 エリス・クラウス氏（カリフォルニア大学 サンディエゴ校 教授）
【司会進行】 根元邦朗氏（武蔵大学 経済学部経済学科 准教授）
【そのほか】 18:00～. レセプション 武蔵大学 学生ホールにて開催
【主催】 武蔵大学 総合研究所
