ニュース一覧『地方の時代』映像祭2010で奨励賞受賞

2010.11.24

武蔵大学

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『地方の時代』映像祭2010で奨励賞受賞

『地方の時代』映像祭2010で奨励賞受賞01

指導した戸田桂太名誉教授と和久井浩司君(メディア社会学科3年)

『地方の時代』映像祭2010で奨励賞受賞02

共同制作した練馬文化の会メンバーと
『地方の時代』映像祭2010(主催:民間放送連盟、NHK、関西大学、吹田市)において、社会学部社会実践プロジェクト(J:Comプロジェクト)と練馬文化の会の共同制作による「私は風船爆弾を作っていたー小岩昌子の戦後64年ー」が、市民・学生・自治体部門においてみごと奨励賞(賞状、楯、副賞5万円)を受賞した。同映像祭は、今年で30回を迎えるという権威ある賞。部門は、本学受賞部門の他に、放送局部門、ケーブルテレビ部門、そして高校生部門からなる。今年は140本を超える応募があり、グランプリは、中部日本放送(CBC/TBS系列)の「笑ってさよなら」が受賞した。

本学の作品は、社会学部永田浩三教授と戸田桂太名誉教授の指導のもと、和久井浩司君(メディア社会学科3年)を筆頭に、飯塚、大塚、加島、佐々木、高橋、山永、吉田、尾崎、江田、中里(敬称略)の在学生、卒業生が制作にあたり、社会学部実習準備室の稲垣秀人さんが制作指導・技術指導をしたもの(企画・監修は練馬文化の会という市民団体)。

戦時中、学徒動員で何も知らされずに風船を作っていた。それは、アメリカ大陸へ飛ばして爆発させ、民間人が犠牲にもなった「風船爆弾」だった。兵器作りにかかわっていたことを知り、自らが戦争の加害者でもあったことを知る小岩さんが、爆弾を作っていた土地を再訪し、反戦への思いを新たにするというもの。小岩さんが学生たちに逆にマイクを向けるシーンは、切実に若い人たちに戦争というものを考えてほしいということのあらわれなのかもしれない。

審査員や他大学関係者からは、「地域の市民団体と大学が協働して制作するのはきわめて希だし、そもそも実習などの正課と自主活動の中間領域を大学がサポートしているのは非常に珍しい。しかも、(AC公共広告での連続受賞など)次々に成果を上げているのは賞賛に値する」との声も聞かれ、式典後「武蔵大学のやり方を是非教えてほしい」との問い合わせが複数件来ている。

11月20日、主人公の小岩さんや練馬文化の会メンバーと戸田名誉教授、そして制作側として学生代表の和久井君が、大阪・関西大学での贈賞式に出席した。
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