ニュース一覧第31回日本児童文学学会特別賞、本学名誉教授私市保彦氏受賞

2007.10.31

武蔵大学

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第31回日本児童文学学会特別賞、本学名誉教授私市保彦氏受賞

本学元人文学部教授で名誉教授である私市保彦氏が、児童文学・児童文化研究の発展に寄与する業績に対して、第31回日本児童文学学会特別賞を受賞しました。
日本児童文学学会HP→http://www.jscl.internet.ne.jp/

<<受賞の対象>>
『名編集者エッツェルと巨匠たち-フランス文学秘史-』(新曜社) 

<<受賞の理由>>
バルザック、ユゴー、サンドなどの作品を刊行した編集者、ピエール=ジュール・エンツェルの評伝である。
エッツェルは、スタールという筆名で数多くの児童読み物も書いたが、『教育娯楽雑誌』を創刊し、やがて、ジュール・ヴェルヌを見出す。
著書は、編集者という作品創造と社会をつなぐ存在に着目し、そこから19世紀の文学と子どもの本の状況を活写した。
今後の児童文学研究に多くの示唆を与える、価値ある一冊だと考える。

■ 私市保彦名誉教授略歴
1933年生。
東京大学文学部仏文科卒業、同大学大学院比較文学科修士課程修了。
1968年武蔵大学人文学部助教授。1973年武蔵大学人文学部教授。
2004年武蔵大学名誉教授。現在に至る。
主著に、『ネモ船長と青ひげ』、『幻想文学の文法』(以上、晶文社)、『フランスの子どもの本』(白水社)など。
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