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武蔵大学 三学部横断型ゼミナール・プロジェクト
(文部科学省平成21年度「大学教育・学生支援推進事業(教育GP)」採択事業/経済産業省「平成19年度産学連携による社会人基礎力の育成・評価事業」採択事業)

三学部横断型ゼミナールとは

「ゼミの武蔵」として知られる本学では、19年度後期セメスターにおいて、新たに三学部(経済・人文・社会)の3つのゼミナールが協働し、複数の視点から一つの課題に取り組む「三学部横断型ゼミナール」を実施します。この新たなゼミナールでは、近年大学で導入され浸透しつつあるPBL(=project based learning企業から課題を提示してもらい、その解決に取り組むもの)を更に発展させた形態で行います。すなわち、各学部がそれぞれ単独で自らの専門性に基づいて課題に取り組むPhase1と、三学部合同チームへと再編成しそれぞれの分析結果を持ち寄って多角的視点から統合的解決に向かうPhase2から成り立っているゼミです。

三学部横断型ゼミナールの利点

この新たな形態のゼミナールでは、従来のPBLの持つ限界を以下の点で克服することができます。

  • 従来、企業から課題をもらうPBLは、企画を立て事業計画書を作成したりするケースが多く、経営学系の学部、学科での実施が中心でした。しかし、実社会では、ひとつの企業であっても、複数の部署(例えば企画開発部、デザイン部、広報部など)が連携して案件に取り組むのが一般的であり、「横の繋がり」や「知識の共有」や「多角的視点」は不可欠です。このゼミナールは、異なる学部がコラボレーションすることにより実社会での仕事のあり方に近い枠組みを経験することができます。
  • より実践的な学びを重視するPBLでは、大学本来の専門性の高い知識、教養は背景に退きがちになります。しかし、企業にも企業としての理念、歴史、文化、哲学、イメージ戦略などが必ず存在します。それらを軽視して優れたソリューションはありえないと言っても過言ではありません。経済学部に経営分析の<知>が蓄積されているように、人文学部には歴史や哲学を捉えるための<知>があり、社会学部にはメディアやイメージを取り扱う手法という<知>が存在します。大学の中に眠りがちな高い専門性は、実社会との繋がりを持っています。このゼミナールは大学の<知>の再活性化の一環です。

「学び」としての利点

このゼミナールは、あくまでも学生の「学び」のために企画されたものであり、実社会を疑似体験するキャリア支援的側面は二次的なものとなります。それは以下のような考えに基づくものです。

このゼミナールでは、普段あまり知ることのない他学部の「学び」に直接触れるため、相互理解が必要となります。異なる分野を知ることにより、今まで強く意識することのなかったみずからの「専門」の意義を確認することができます。分担を行う際、自分にできることは何か、そして他の人に任せ、助けてもらえることは何かをはっきりと自覚することになります。「知と実践の融合」を教育の柱とする武蔵大学では、大学の<知>を漠然としたものと感じたまま卒業して欲しくはありません。むしろ、自らの専門のもつ意義を確認し、誇りを持って足場を固めてもらえることを願っています。

三学部横断型ゼミナールの実施体制

全体の枠組み


学内体制

*SNS(ソーシャルネットワーキングサービス):mixiに代表される、会員制コミュニティサイト。本プロジェクトでは、異なる学部のゼミ間の情報の共有やキャリアコンサルティングのための随時の活動記録が不可欠となるため、横の繋がりに効果を発揮するSNSをフルに活用する。


活用例:
活用例
教員
  • ゼミ終了ごとにBlogに授業内容を書き込み、プロジェクトを行う他の教員に情報を提供し連携を図る。
  • ゼミごとのコミュニティに参加し、助言や意見を記入する。
学生
  • ゼミ終了ごとに自らの学びを省みてBlogを書き込み、成長記録として保存する。
  • ゼミごと、担当企業ごとのコミュニティで、同じゼミの学生同士や他学部のゼミ生と情報を共有し、分担などの相談を行う。
  • 課題に取り組む過程で生じた企業への質問を、担当企業のコミュニティに書き込む。
企業担当者
  • 自社担当学生によるコミュニティで、学生からの質問に答える。
  • 就職活動を控えた学生とのコミュニケーションのツールとする。
キャリアコンサルタント
  • 学生のBlogを社会人基礎力の育成をはかるための資料のひとつとして、より精密なキャリアコンサルティングのためのツールとする。

本年度の実施にあたり協力企業から頂いた課題

協力企業から頂いた課題
協力企業(中堅情報関連企業) 課題 課題解決の方針
(株)ビッツ(東京都品川区)
(株)大崎コンピュータエンヂニアリング(東京都品川区)
インターワイヤード(株)(東京都品川区)
実際には文系学生を必要とする情報関連企業が、イメージからくる誤解を取り除き、採用までのよりよいコミュニケーションを構築するための方法の開発。具体的にはHPの表現方法や面接時の質問事項の再検討。
  1. イメージではない企業の活動実態を把握する(経済学部ゼミ担当)
  2. HPや採用面接時の質問などが、メッセージの発信者と受信者の間で正確に伝達されているか、伝達されていないとすればどのようにかえるべきかを検討(人文学部ゼミ担当)
  3. 表現方法改善の事前と事後でどのような変化が生じるのかについての調査(社会学部ゼミ担当)

企業の採用担当者様へのメッセージ

武蔵大学では、このプロジェクトを通じて、文部科学省が提唱する「学士力」や経済産業省が提唱する学生の「社会人基礎力」の向上に努め、実社会を視野に入れつつ大学での学びに真剣に取り組める人材の育成を目指しています。本プロジェクトには、学生の「社会人基礎力」がどのように発展したかを評価するプログラムの開発も含まれており、財団法人日本生産性本部と共同で進めております。

このようなプロジェクトを評価くださり、武蔵大学の学生の学びのあり方や人間性に採用担当者様としてご関心をお持ちになられましたら、下記メールアドレスからコンタクトを頂けると幸いです。本学では、引き続き企業様からの課題提供を求めるとともに、SNSへのご入会によって本学学生の真剣な学びに実際に触れて頂けることを期待しております。ご希望により、資料提供や見学、SNSでの学生とのコミュニケーションの機会を提供させて頂きますので、気軽にご連絡くださることをプロジェクト関係者一同お待ちしております。何卒よろしくお願い申し上げます。

本プロジェクトに関する問い合わせ: semiproject@musashi.ac.jp

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