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生物学ラボワーク

微気象調査、気温と照度

3号館中庭のケヤキ下の微気象観測データです。気象観測とはちがって、植物にとっての生息環境調査を行っています。生物実験では通称HOBOと呼んでいる、気温と照度が測定できる機器(データロガー)を使って計測したものです。

皆さんも冬になって日向ぼっこをすると暖かいと感じますが、このHOBOは、葉の表面環境を測定しているのです。直射日光が当たれば、この機器の温度も急激に上昇します。

実際の森林ではサンスポットと呼ばれていますが、一日に短時間だけ、木漏れ陽が当たります。そのとき、葉では日光照度も強く温度も上昇しますので、この希なチャンスに一生懸命に光合成をするのです。

練馬区のアメダス測定点が武蔵内に設けられていたので、気象との比較には好条件といえます。図は三段に別れています。上段はHOBOの照度(lux)、中段はアメダスデータ、下段はHOBOの気温データとアメダス測定気温との差分変化(青色)です。観測間隔は10分間です。

気象庁のアメダス測定では、雨量(青色)と日照(赤色)も計測していますので、気象庁のホームページから過去の気象データを入手して、合わせて表示しています。それぞれ表には、20日分の記録がまとめて表示してあります。

HOBOによる気象データとアメダスデータ

2011.12.16~2012.01.04 HOBOによる気象データとアメダスデータ。中段には練馬アメダス測定点の日照を赤色、気温と雨量も合わせて表示しています。日照は、10分間の観測で最大10分間、最低0分間の日照として表示してあります。

HOBOの気温データとアメダス気温との差分の一部拡大図

1月25日から29日まで6日間のHOBOの気温データとアメダス気温との差分の一部拡大図
気象庁のアメダス測定では、気温は日陰の大気の気温を測定していますが、HOBOでは、いわば葉の表面環境を調べているので、その気温の差は太陽の恵みといえます。例えば1月25日の大気温は10度ほどですが、ケヤキ下で太陽が照らしている所では、温度は20度近くまで上昇していました。太陽が当たれば、温度差は、5度以上から10度くらいあることが分かります。

生物学ラボワークでは、3号館中庭の武蔵大ケヤキに芽生えてきた木のこどもたちの分布や成長を毎年調査しています。ケヤキ下の光と温度環境を精密に測定して、芽生えの分布との間に何か関係があるかを調べようとしています。

このページで示すデータは、昨年2011.12.16.から今年の2012.03.28.まで測定したものです。 観測期間の丁度真ん中あたり、2月14日に測定棒が倒れて照度が日中でもすべて0、つまり、葉の下に埋もれてしまいました。でも、その場所での温度計測は継続していました。つまり、それをしたくてしたのではないのですが、葉の下側の微気象観測データを取ることができました。

昨年のお正月を挟んだ季節の長期的な変化を見ていただければ、冬から春への移行をデータから身近に知ることができるでしょう。

2011.12.16~2012.01.04 気象データ

2011.12.16~2012.01.04 気象データ

2012.01.05.~2012.01.24 気象データ

2012.01.05.~2012.01.24 気象データ

2012.01.24.~2012.02.13 気象データ

2012.01.25.~2012.02.13 気象データ

2012.02.14~2012.03.04 気象データ

2012.02.14~2012.03.04 気象データ

2012.03.05~2012.03.24 気象データ

2012.03.05~2012.03.24 気象データ

2012.03.24~2012.03.28 気象データ

2012.03.25~2012.03.28 気象データ
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