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ヨーロッパ文化学科 在学生メッセージ

★2017年4月コース改編予定。旧カリキュラムのコースに所属する学生を紹介しています。

ドイツ語圏文化コース

日本にドイツパンを定着させる条件とは

ヨーロッパ文化学科卒業生メッセージ

ヨーロッパ文化学科 ドイツ語圏文化コース 2015年3月卒業
埼玉県・県立伊奈学園総合高等学校出身

1 年次に海外現地実習でドイツにホームステイしたとき、毎朝食にパンが出ました。ドイツはその種類の豊富さや消費量から、パンの国とも呼ばれています。帰国後、日本で同じようなパンを探しましたが近所では入手できず、それをきっかけに、なぜドイツにあったようなパンが身近にはないのか、その理由を調べてみようと考えました。パンの文化的側面については主に文献を利用しましたが、それだけでなく、ドイツパンを焼く店を探し、職人の方への取材も行いました。

そこで紹介していただいたドイツ語文献のなかには翻訳が難しいものが多く、辞書を傍らに格闘する日々が続きました。ともあれ最終的には、ドイツパンを定着させるためには日本の食文化を取り入れたパンの開発が必要だと結論づけました。振り返ると、武蔵大学で身についたのは、「なぜ?」と疑問に感じたことを追究する姿勢かもしれません。先生との距離が近く、気軽に質問できる環境が自ら学ぼうという意識を高めてくれたのだと思います。

卒業論文テーマ「日本におけるドイツパンの可能」
なぜドイツパンは日本に普及しないのか。また浸透に必要なのは何か。それを探るため、日独の「パン」観の違いを検討した。今、必要なのは、消費者を意識した商品展開や売り方だけでなく、知名度の向上だろう。近い将来ドイツパンが世界遺産登録されれば、ブームが起こるかもしれない。

フランス語圏文化コース

フランスの思想と日本の文学をつなげる試み

人文学部卒業生メッセージ

ヨーロッパ比較文化学科 フランス文化コース(旧) 2014年3月卒業
埼玉県・私立東京成徳大学深谷高等学校出身

大学ではいろいろな分野に挑戦しようと考えていて、思想もその1 つでした。3 年次からはフランスの思想を学ぶ望月ゼミに所属。ヨーロッパの思想を知るには、まずキリスト教を知る必要があるため、皆で『創世記』を読み、原罪について学びました。一方で、教職課程の国語科を履修していたので、卒論のテーマは日本文学とつながるものにしたいと思っていました。太宰治は個人的に好きな作家で、卒論を意識して読み返すうちに、キリスト教徒ではない彼が聖書を愛読していたことに興味を抱き、このテーマにしようと決めました。

卒論の執筆にあたっては、太宰の作品を何度も読み、先行研究などなるべく多くの文献に目を通しました。何かを深く知るためには、さまざまな考えにふれることが大切です。また、読み手にもわかりやすい表現にするにはどうしたらよいか、悩みながら書き進めていきました。この卒論作成から得た経験は、今後、教師として生徒と向き合う際にも生かせるのではないかと思っています。

卒業論文テーマ「太宰治と回心」
太宰治の作品や随筆からその思想を読み解き、人間の偉大と悲惨に着目したパスカルの思想と比較。太宰がキリスト教信仰に至らなかったことについて、人間の偉大な面にしか着目していないストア派の思想が影響しているのではないかという仮説を立てた。

広域ヨーロッパ文化コース

卒業論文テーマ
現代に残る東ドイツの「モノ」について
再統一から25年を迎えたドイツには、“東ドイツ”を感じさせる「モノ」が今も残る。それは当時と同じ「モノ」なのか? 私たちが持つドイツ再統一のイメージは、そこに生きていた人々の真実か。「モノ」を通じて考察した。

人文学部卒業生メッセージ

ヨーロッパ文化学科 広域ヨーロッパ文化コース(旧) 2016年3 月卒業
東京都・私立東京家政大学附属女子高等学校出身
2年次の夏に外国語現地実習でドイツへ行き、今ドイツで起こっていることに興味を持ちました。再統一から25年という区切りを迎え、東ドイツを詳しく知ることが、現代のドイツを知ることになると考えたのです。たとえば、東ドイツで使用されていた信号機は、再統一の際になくなりました。しかし、デザイン性が注目され、今ではドイツ国内に広く復活しています。東ドイツの国民車だったトラバントという車も、現在のドイツでは懐かしいものの代表として認識されています。しかし、東ドイツ出身の人々は本当に懐かしさを感じているのだろうか。そんな疑問から卒業論文のテーマを決め、“東ドイツのミュージアム化”という着地点にたどり着きました。資料探しはとても困難でしたが、先生のアドバイスを参考に、やりきることができました。研究を進めるなかで、講義やゼミで学んだことが直接はつながらなくても、そこから何かを見つけられる可能性に何度も気づきました。視野を広げて物事を考えられるようになったことが、一番の成長だと思います。

比較・交流文化コース

私の研究テーマ
カメラが生み出した死後写真の意義
近代ヨーロッパで行われていた死後写真を取り上げ、遺族が死後写真に込めた想いについて考察した。時代状況の変化やそれに伴う人々の死生観の変化、あるいは機器としてのカメラについても研究の対象とした。

英米文化学科卒業生メッセージ

ヨーロッパ文化学科 比較・交流文化コース(旧) 2017 年3 月卒業
愛媛県・県立松山南高等学校出身
就職先:株式会社フジ・トラベル・サービス

高校時代に写真部だったことから、カメラや写真に興味があり、写真史を調べるなかでヨーロッパの死後写真の存在を知りました。19 世紀ヴィクトリア朝時代、遺体を肖像画のように撮影する独特の習慣があったのです。とても興味深く、卒業論文として取り組みたいと考え、調査をはじめました。しかし、日本語の先行研究がほとんどなく、情報を収集しても翻訳しながら文献を読み込まなければなりませんでした。また、卒業論文にはオリジナリティが必要だと指導教授から釘を刺されていたことも、私には大きな課題でした。先生やゼミ仲間との会話からヒントを得て辿り着いたのは、自分が日本人であることや、女性としての観点を生かすことでした。最終的な論文の構成は、写真史の概要にはじまり、キリスト教受容に伴って変化した・しなかったヨーロッパの民衆の死生観、そしてデスマスクと比較することで見えてきた死後写真の特異性、さらにカメラを鏡とハコととらえ直し、そこに死後写真の意義を見出すというものになりました。ゼミで学んだ日欧の他界観や多面的なものの見方など、4 年間の学びで培ったものが卒業論文で発揮できたように思います。

ヨーロッパ文化学科 在学生メッセージ04

ヨーロッパと日本の文化を比較し、
その違いの妙味に惹かれていった
ヨーロッパ比較文化学科 ヨーロッパ比較文化コース(旧)
2014年3月卒業
東京都・私立錦城高等学校出身
もともとイタリアに興味があり、ヨーロッパ圏について幅広く学びたいと思っていました。このコースでは日本文化と比較しながら、ヨーロッパ文化を研究しています。例えば、「比較口承文芸論」の授業ではヨーロッパと日本の昔話を比較し、その裏に隠されているさまざまな文化的要素から、ヨーロッパと日本の違いを学びました。そして、「比較芸術論」の授業では、フランス人である小山先生の視点を通して日本のアニメや漫画を学んだことで、自国の文化を見直すことができました。

また、選べるゼミが多いこともこのコースの魅力です。私は美術に特化したゼミを多く履修しています。2年次に履修したゼミ「美術調査演習」では「美と醜」をテーマに学び、前期はミケランジェロが考える美について、後期は日本と西洋の地獄絵を研究しました。同じ作品でもとらえ方次第では美にも醜にも見えるなど、抽象的なテーマを自分なりに掘り下げていくことの面白さを実感しました。このコースでの学びを通じて、異文化と日本文化の関連性について考えるようになり、今ではヨーロッパ文化だけでなく日本文化にもアンテナを張って、小さなことでも吸収できるよう心がけています。
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