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フランス語学習の手引き

フランス語を話す地域

フランス語は国際語です。国際連合、EU(ヨーロッパ連合)、アフリカ統一機構の公用語でもあります。話者はヨーロッパでは、6200万人以上、他の地域を入れると、1億6000万人(うち、8000万人は母語話者)いると推定されています。ちなみに、英語を公用語とする国は世界で102ヶ国、フランス語は54ヶ国、スペイン語は38ヶ国です(2013年、カナダ・ケベック州ラヴァル大学資料に基づく)。

ヨーロッパ内では、フランスはもちろん、ベルギー(ワロニー)、スイス西部、ルクセンブルク、モナコ、イタリアのアオスタ渓谷、チャネル諸島などで話されています。ヨーロッパ外でも、太平洋のフランス領ポリネシアやニューカレドニア、南米の仏領ギアナ、カリブ海のハイチなどでは公用語です。

カナダのケベック州では、唯一の公用語になっています。さらに、インド洋のマダガスカルやセイシェル、またアフリカ大陸の旧フランス領の国々(セネガル、カメルーンなど)、旧ベルギー領の国々(コンゴ民主共和国など)において公用語になっています。

フランス語を学ぶ意義

フランス語を学ぶ意義はたくさんあります。なによりも将来皆さんが暮らしていく世界が広がるということです。フランス語を公用語とする国は多いので、フランス語が話せれば、自由に活動できる地域が世界中に広がります。

しかし、言葉を学ぶ意義の根幹は、その言葉を話している人々や話してきた人々と、心を通わせることができる点にあります。そのような意味で、フランス語には、過去の遺産にも、現在の活動にも、未来への展望にも、豊かな広がりがあります。ファッション、グルメなどに現れているように、フランスは人生を楽しむということを大切にします。美術や文学などの芸術作品も、よく知られています。

エッフェル塔

エッフェル塔
とはいえ、その奥にある人々の営み、活動という意味では、まだまだお互いをよく知らないのが現状ではないでしょうか。これからは外国から何かを学ぶだけではなく、協力して共通の課題に取り組む時代です。そして、お互いを知るための基本はもちろん言葉です。外国語を学ぶと単に知識が増えるだけではなく、自分自身が当然と思っている環境や生活の条件が、すべての人にとって当然ではないことも分かります。

凱旋門から見たパリ市街

凱旋門から見たパリ市街
そのような驚きの経験を通して、柔軟な発想を身につけ、人の考え、気持ちを思いやる想像力を養うこともできます。コミュニケーション能力というのは、知識の多さだけではなく、人を理解しようとする心の姿勢にもあります。

言葉に完璧はありません。間違いをおそれず、学んだことを生かして、現実の中にも、心の中にも、どんどん世界を広げてください。

フランス語ってどんな言葉?

美しいと定評のあるフランス語ですが、その秘密は流れるように発音するところにあります。
代名詞主語と動詞は一息で発音、冠詞と名詞と形容詞も一息で発音、などと読む際の区切りがわかってくると、ゆっくりでも音をきれいに響かせることができます。またフランス語は英語と違って、単語のアクセントはすべて語末に来ます。個々の単語の最後の母音をほんの少しだけ長めに発音してみてください。

フランス語は英語と似ている部分も多いです。so that〜構文、too ~ to構文など共通する構文も数多く、 文法は英語の類推がある程度利きます。
語彙についてもかなり近いものがかなりあります。例えば月の名前です。 avril(アヴリル)、juin (ジュアン)、octobre(オクトーブ)、décembre(デッサンブ。何月のことかわかりますか?
一方、似て非なる単語もあるので注意が必要です。「偽の友達」(faux amis:フォーザミ)と言います。たとえば、英語でlecture(レクチャー)は「講義」「講演」のことですが、もとのフランス語lecture(レクチューは、「読むこと」という意味で、英語readingに当たります。フランス語では、「講演」はconférence(コンフェランス)「講義」はcours(クーと言います。もう一つ、フランス語のhistoire(イストワーという語には、「歴史」という意味のほかに、「お話」英語のstoryという意味があります。こんな風に似ている言葉は、面白いなあと思いながら違いに注目するのが、上達の秘訣です。    

アルファベットの読み方

アルファベットにも、英語と同じような発音、かなり似ている発音、全然違う発音がありますよ。探してみてください。
A
[アー]
B
[ベー]
C
[セー]
D
[デー]
E*
[ウー]
F
[エフ]
G
[ジェー]
H
[アッシュ]
I
[イー]
J
[ジー]
K
[カー]
L
[エル]
M
[エム]
N
[エンヌ]
O
[オー]
P
[ペー]
Q
[キュー]
R
[エー]
S
[エス]
T
[テー]
U
[ユー]
V
[ヴェ]
W
[ドゥブルヴェ]
X
[イクス]
Y
[イグレック]
Z
[ゼェッド]
 
*ウとエの間の音、英語の曖昧母音に少し似ています。

日常表現

Bonjour!(ボンジュー「おはよう」「こんにちは」
Bonsoir!(ボンソワー「こんばんは」
Ça va?(サヴァ?)「元気?」
Merci.(メシ)「ありがとう」
Au revoir.(オヴォワー「さようなら」
注)フランス語のrの発音は独特です。 コツがわかると簡単ですからクラスで教わってください。

フランスで活躍した、する著名人

文学
モリエール(劇作家、喜劇『人間嫌い』)、ペロー(『眠りの森の美女』などの童話集)、ユゴー(『レ・ミゼラブル』)、バルザック(『ゴリオ爺さん』等の人間喜劇シリーズ)、ジョルジュ・サンド(男装の女流作家、『愛の妖精』)、ボードレール(『悪の華』)、フロベール(『ボヴァリー夫人』)、プルースト(『失われた時を求めて』)、サン・テグジュペリ(作家・航空操縦士、『星の王子さま』 )、カミュ(アルジェリア生まれのノーベル賞作家、『異邦人』 )、クンデラ(チェコから亡命、『存在の耐えられない軽さ』)

歴史
ジャンヌ・ダルク(百年戦争で活躍)、 マザラン(イタリア出身の政治家、ルイ14世の宰相)、ルイ14世(太陽王)、マリー・アントワネット(オーストリア・ハプスブルク家出身、ギロチン刑)、ナポレオン(フランス第一帝政皇帝)、シャルル・ドゴール(20世紀を代表する政治家、パリの空港に名を残す)、セゼール(カリブ海マルチニック出身の詩人、政治家、『植民地主義論』)

芸術
ショパン(ポーランド出身の作曲家)、ロダン(彫刻家、「考える人」)、モネ(画家、「睡蓮」)、ゴッホ(オランダ出身の画家)、ピカソ(スペイン出身の画家)、シャガール(ベラルーシ出身の画家)、エルジェ(ベルギー人漫画家、『タンタンの冒険』シリーズはフランスで誰もが一度は読む古典)、ゴダール(映画監督、『気狂いピエロ』)、ゲオルグ・ハレンスレーベン(絵本『リサとガスパール』シリーズの挿絵画家、ドイツ出身)

思想
モンテーニュ(「クセージュ?(我は何を知るか)」)、デカルト(「考える、ゆえに我あり」)、パスカル(「人間は考える葦である」、科学者・宗教思想家、単位ヘクトパスカルの由来)、ルソー(スイス・ジュネーヴ出身、『人間不平等起源論』)、サルトル(実存主義文学、『嘔吐』)、レヴィナス(リトアニア出身のユダヤ思想家)、レヴィ=ストロース(文化人類学、『悲しき熱帯』)、デリダ(アルジェリア生まれの哲学者)

科学・技術
ラヴォワジエ(化学者、革命でギロチン刑)、アンペール(電磁気学創始者、単位アンペアの由来)、パストゥール(近代細菌学の開祖)、ファーブル(昆虫学者)、エッフェル(エッフェル塔の設計)、キュリー夫人(ポーランド生まれ、放射能研究でノーベル賞)

スポーツ・ファッション・俳優・歌手・その他
ブリア=サヴァラン(『美味礼讃(味覚の生理学)』)、クーベルタン(近代オリンピックの創始者)、ディアギレフ(バレエ・リュス[ロシア・バレー団]創設者)、ココ・シャネル(ファッションデザイナー)、ジュリエット・グレコ(歌手)、山本耀司(日本出身のファッションデザイナー)、ジャン・レノ(モロッコ生まれの俳優)、カルロス・ゴーン(レバノン系ブラジル人、フランスも含め三重国籍、ルノー・日産の社長)、アラン・プロスト(F1ドライバー)、シャルロット・ゲンズブール(俳優)、ジネディーヌ・ジダン(サッカー選手)、ダフト・パンク(音楽グループ)

留学

外国語現地実習(語学研修)
トゥレーヌ学院(トゥール)にて、年2回(夏休み、春休みの1ヶ月間、ホームステイ)。
希望者は、レベルを問わず、誰でも参加できます。

トゥールのあるロワール河流域は、百年戦争の時代からルネサンスにかけて王宮があったため、お城も多く、フランスでもっとも美しいフランス語が話される地域とされています。
ヨーロッパ文化学科以外の学生さんもどんどん参加してください。学部での語学研修参加をきっかけに、卒業後フランスのビジネススクールに留学し、現在フランスの銀行で正社員として働いている経済学部の先輩もいます。

協定留学
パリ第七大学、リヨン第三大学に1年間留学。
試験と面接に合格し、出発時に仏検2級相当の実力をもっていることが条件。
なるべく事前に語学研修に参加してフランスと「水が合う」かどうか確認することを勧めます。

詳しくは武蔵大学グローバル教育センターをご覧ください。

辞書と辞典

辞書

入門者向き小辞典
(これより小さなマメ辞典は入門者には向きません)
・『プチ・ロワイヤル仏和辞典』(旺文社、2003年)
 CD付きもあります。
 仏作文のための説明が非常にすぐれています。
・『ディコ仏和辞典』(白水社、2003年)
 発音と綴り字、会話表現のミニCD付
・『クラウン仏和辞典』(三省堂、2001年)

辞書

仏語専攻者向き中辞典
・『ロワイヤル仏和中辞典』(旺文社、1985)
 電子版もありますが、普通の学部学生のレベルでは、熟語の検索など十分使いこなせないようです。
 紙版を推奨します。
・『新スタンダード仏和辞典』(大修館書店、1987年)

辞書

通訳、翻訳向き大辞典
・『小学館ロベール仏和大辞典』(小学館、1988年)

辞書

和仏辞典
・『プチ・ロワイヤル和仏辞典』(旺文社、2003年)
・『スタンダード和仏辞典』(大修館書店、2000年)

電子辞書

電子辞書
*熟語が一目で把握しづらいのと、書き込みができないのが難点ですが、個々の単語の発音が聞けるのは利点です。自宅では紙版でマーカーを含む書き込みをしながらカスタマイズ、持ち運びには電子版などと使い分けるとよいでしょう。
・Ex-word Casio (『クラウン仏和辞典』『コンサイス和仏辞典 三省堂』他)
・セイコーインスツル(『プチ・ロワイヤル仏和辞典』『プチ・ロワイヤル和仏辞典』他)

辞書

仏仏辞典(初心者用)
・Dictionnaire Le Robert Junior Benjamin (Le Robert)
 5〜8歳用のイラスト付き辞典。6,500語収録。
・Dictionnaire Le Robert Junior illustré (Le Robert)
 8〜11歳用のイラスト付き辞典。20,000語収録。
・Le Petit Larousse illustré (Larousse)
 国語辞典と固有名詞事典が合体していて非常に便利。
 イラスト付きで説明も容易。毎年新版が発売されます。
*この他にも図書館にいろいろと揃っています。

辞書

仏仏辞典(上級者用)
・Le Petit Robert (Le Robert)
 CD-ROM版もあります。
・Le Petit Robert 2 (Le Robert)
 固有名詞事典です。

インターネットの無料辞書

インターネットの無料辞典(仏仏、英仏、仏英)
Larousseの仏仏辞典
Larousseの英仏辞典
Larousseの仏英辞典

ハンドブック

フランス語およびフランスを知るためのハンドブック
・朝倉季雄他『新フランス文法事典』(白水社、2002年)
・新倉俊一他『事典 現代のフランス』(大修館書店、1985年)
・東京都立大学フランス文学研究室『フランスを知る一新“フランス学”入門』(2003年)

主な検定試験・資格

フランス語技能検定試験1~5級
通称「仏検」(財団法人フランス教育振興会主催)。
春季・秋季の年2回開催。
武蔵大学では、仏検の団体申し込みが可能です(受験料1割引き)。
■仏検合格者には外国語学習褒賞・勧奨制度があります(3級以上)。

カルチェラタンのカフェと街並

カルチェラタンのカフェと街並
DELF(デルフ)・DALF(ダルフ)
セーヴルの中央機構の管理のもと世界130余か国で実施されているフランス国民教育省認定フランス語資格試験。DELF(フランス語学力資格試験)にはA1、A2、B1、B2の4レベル、DALF(フランス語上級学力資格試験)にはC1、C2の2レベルがあります。いずれもヨーロッパ評議会[ヨーロッパ共通基準枠組み]による基準です。

ルーヴル美術館

ルーヴル美術館

検定試験・資格

TCF(フランス語学力テスト)
フランス教育省が行うフランス語学力試験。すべての受験者はヨーロッパ評議会[ヨーロッパ共通基準枠組み]が定めた6等級区分(A1からC2)の内のいずれかに等級付けされた証明書を受け取ります[TCFは不合格がありません]。

検定試験・資格

仏検、DELF・DALF、TCFのレベル別対応表
試験の形態が違うので一概に比較はできませんが、大まかにいうとDELFのA2が仏検準2級に、DELFのB1が仏検2級に対応します。
武蔵大学外国語学習褒賞・勧奨が適用される検定試験もあります。
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