2016.11.22

Category:社会学科

社会学科 教授 内藤暁子

卒論のテーマを模索中です・・・ 内藤ゼミ

社会学科内藤ゼミでは「他者性と「私」― 世界観から読み解く自文化/異文化 ―」をテーマとしてゼミを展開しています。当たり前で身近な「自文化」を際立たせ、再認識させてくれる他者性としての「異文化」。そうした他者の世界観(ものの見方)を知り、学ぶことを通して、自分たちの立ち位置に対する気づきを得、自文化と異文化を結びつける存在としての「私(たち)」を見いだしていきます。具体的には、さまざまなマイノリティ、結婚や家族、ジェンダー、宗教や儀礼、観光などを切り口として、異文化/自文化の世界観を比較考察するとともに、多文化共生の可能性を検証しています。

今回、ブログに登場するのは3年ゼミです。今年度の3年ゼミ生は前期、グループごとのテーマ研究に入る前に、基礎的な文献のレビューを行いました。『文化人類学のレッスン』や『アジアから観る、考える ― 文化人類学入門 』といった文献を素材に、各自がさまざまなテーマを掘り下げてレビューし、ディスカッションを重ねてきました。

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そして、夏休みも終わりに近づいた9月、一泊二日でゼミ合宿を行いました。例年、内藤ゼミの3年生はここで卒論のイメージ作りの初めの一歩を踏み出します。各自が自由に興味関心領域を語り合い、どのようなことが卒論になりそうか、夢を紡ぎ始めるのです。なかには、意外な一面が垣間見られる発表を行うゼミ生もいて、担当教員としてはわくわくする機会でもあります。合宿では夜のお楽しみも用意され、和気あいあいと時を過ごしました。

3年ゼミ合宿写真

さて、後期が始まると、今度は卒論をイメージではなくて具体的に考えていく作業に入ります。といっても、テーマは海のように果てしなく広がり、迷う方、溺れそうな方が続出…さて、そこに、どうやって澪標をたてていけばいいのでしょう。そこで、ゼミ仲間が発表者の「海」に助け船を出していきます。

_MG_5643s (迷える発表者・・)

_MG_5662s (助け船になるかな・・)

ある発表者は、自己を他者と同定/分別するアイデンティティに関し、「自己啓発セミナー」や就活の際の「自己分析」、あるいはそれを会社組織の人事担当者から判断され、その結果を「自己責任」とされるプロセスについてプレゼンしました。こういった話は、前期のゼミでとりあげた「文化のイメージ」における「まなざし」の話、つまり自画像と他者像のキャッチボールにもつながりますね。自分をどう認識するか、それをどう評価するか/されるか、ということで、それぞれの体験に基づき、さまざまなディスカッションが展開されました。他者から「どう見えるか」という評価の内面化、既に「就活用」自己分析を経験済みの方の体験談、「自己責任」という言説など、なかなか興味深い議論が展開できたのではないかと思います。さぁ、助け船になったかな。

_MG_5746s (自画像と他者像の乖離を語る)

_MG_5802s (体験談は盛り上がる・・)

1月の卒論構想の提出にむけて、まだまだ精進の日々が続きます。みんな、頑張りましょう!

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