2015.09.26

Category:メディア社会学科

メディア社会学科 教授 小田原 敏

ゼミ合宿は1年の差を感じる時

ゼミによって様々だが、多くのゼミでは夏合宿をやる。このゼミも毎年3、4年合同の夏合宿が2泊3日で行われ、今年も軽井沢で行った。

初日、まずは3年生の共同研究発表。数人のグループを作り、自分たちのやってみたいテーマについて中間報告をしつつ、前期いっぱいかけてやってきた共同研究だ。ひとつは鉄道オタクやJKなど特定の集団内で使われる言葉とその集団の規範の関係を扱ったもの、2つめはコミケや特定アーティストやタレントのコンサートに集まる人々とファッションの関係、3つめがヴィランズ(悪役)の役割とその機能、というテーマだった。

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いつもは教員にいろいろダメ出しをされたり、コメントをもらったりしているが、この合宿では、4年生からこれが出てくる。同じゼミ学生ではあるが、1年研究を重ねてきた先輩からの発言は、シビアなコメントも多いし、的を射た指摘も多く、3年生にとっては自分たちとは大きく違う4年生の「レベル」に驚く。

大学の1年の差は、はたから見ると、そう大きく違うことはないようにも見えるが、こうした合同研究発表会などの場で、現実に上位年次の感想や指摘を聞くと、専門ゼミに入った後の1年の差は学生たち本人にとっては非常に大きく感じられているようだ。その理由は、研究の基本的作法や論理的思考、科学的根拠など、多くのことを深く学ぶのがゼミであり、ゼミ生もかなりの時間とエネルギーをそれに割いている。夏合宿まで、まだ半年の3年生と1年半やってきて今は卒業論文をまとめるために必死で研究している4年生とではやはり大きな実力差があるわけだ。たぶん、3年生に指摘したり、コメントしたりしている4年生も、『1年前は自分たちもこうだったんだろうな』と思ったに違いない。こういう差を実感できる場があってはじめて、人間は自分たちの成長や変化を自覚できるのだと思う。

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初日の研究発表ではこのように、3年、4年の差を実感するシビアな場だが、翌日はお楽しみで、身体を使う遊びをしたり、ゼミ仲間と楽しく過ごしたりする日だ。まずは体育館でバレーボール、卓球、バドミントン、そして「だるまさんがころんだ」をやった。昼からは着替えて旧軽井沢観光。しなの鉄道というローカル鉄道に2駅乗り、散策したりトリックアートミュージアムで写真を撮ったりして皆大はしゃぎだった。

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こうした経験の共有を経たからか、後期のゼミ室で先輩後輩がかわす挨拶は、なぜかとてもフレンドリーで、兄弟姉妹のような親密さが感じられる。

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