2012.10.02

活動ブログ名:学校山林間伐

2012年秋 学校山林間伐体験

武蔵環境フィールドワークという科目の一環として受講生に参加してもらったので、総勢20数人の活動となりました。先輩たちも来てくれたので、鋸の使い 方、間伐した材の整理などの指導をお願いしました。当日は、集合場所の武蔵横手駅ではまだ強い雨が残るほどでしたが、実際の作業をする時間には、雨は止 み、体験が終わる頃にはすっかり晴れ上がってきました。良い秋の一日となりました。
 
 
学校山林は、現在3つのエリアに分かれていて、ヒノキについては二つの地区、1940年植林区と1960年植林区、もう一つは、1990年に植林したクヌギとコナラの林です。
 
 
2012年の学校山林間伐体験では、二つのヒノキ林の平均直径と密度を調査しました。それぞれの調査区の面積は、1940年植林地区では長さ50mで幅15メートルの区画を調査しました。1960年植林地区では長さ50mで幅5mの調査区を設定して調査しました。
 
 
1940年植林の樹齢72年のヒノキの平均直径は30.9cm、1960年植樹の樹齢52年の平均直径は19.9cmでした。
 
以下の図には、直径3cm区間でそれぞれの調査区の本数が棒グラフで表示してあります。樹齢72年のヒノキでは最大で54cmほどに成長していますが、 40cmほどの木が沢山あります。しかし、20cm以下のヒノキも少し残存しています。一方、樹齢52年のヒノキ林では、最大で26.5cm、最少で 14cmでした。
 
 
樹齢で20年ほどしか差がないのですが、間伐の強さが違うため、つまり、1960年のヒノキ林では間伐本数が少なく非常に沢山の木を育てているため、一本一本の木が大きくは成長していないのです。
 
それは、密度に明瞭に反映しています。樹齢72年の調査区では、1haあたりに換算すると933本となります。一方、樹齢52年の調査区では、1haあたりに換算すると2480本の密度と、約2.7倍ほどになります。
 
 
樹齢50年のヒノキを間伐してみると、樹齢の割には直径が小さいので、当然のことながら、非常に年輪幅が狭く素晴らしい良い材となっています。適切に枝打ちも行われてきていますから、適切に間伐を繰り返して、高密度のままじっくり育てれば良い材を得ることができます。
 
 
 
2012年秋 学校山林間伐体験
2012年秋の学校山林調査結果。二つの調査区の直径分布。
 
 
 
 
2012年秋 学校山林間伐体験
1940年植林、樹齢72年のヒノキ林で直径を調査中
 
 
 
2012年秋 学校山林間伐体験
この道が江戸時代の道だという証拠の道しるべを皆で覗き込んで、何が書いてあるか確かめている。山が賑やかだった時代を思い浮かべることは難しいかもしれないけれど、歴史を身近に感じて欲しい
 
 
 
2012年秋 学校山林間伐体験
啓明荘のご主人から山林を維持管理することの大切さと難しさのお話を聞く。終戦直後から70年間の激変の結果、山林伐採の機械や技術は進んだが、山林を育てる木を育む人々が山から消えてしまった

 

以下は、10月7日に行われた間伐体験実習参加者の感想です。
 
 
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昼食後樹木の成長測定をしたりして、先生から去年に比べ成長して太くなっていることを聞いた。その途中で私は自分自身が小学生の時に北海道で植樹したこと を思い出した。今回武蔵横手でみた山林は自分が植樹したものではないしあまり成長もわからなかったが、自分が昔植樹した木を八年たった今どのように成長し ているのか見たくなる良いきっかけとなった気がする。
 
 
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後継者不足が深刻化しているという話をしていただいたが、やはりもっと興味を持つことこそが次の世代につなげるための重要なファクターであると考えさせら れた。また、山に登る中で都会とは程遠い自然の風景と雄大な景色と雰囲気に圧倒されました。最初は億劫だった作業も時間がたつにつれて大切な作業であるこ とを認識させられました。今回のフィールドワークはとても良い経験となりました。機会があれば植林をしてみたいと思いました。
 
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今現在、林業に関する後継者不足が示唆されており、深刻な問題とされています。僕自身も、この武蔵環境フィールドワークという授業における学校山林間伐体 験をするまでは、実際林業に関して無知だったこともあり、まったく興味をもつどころか、興味をもとうともしていませんでした。しかし今回この学校山林間伐 体験に実際いったことで林業はとても大切なことであると感じました。この学校山林間伐体験で感じた自然の尊さを多くの人に知ってほしいと強く感じた今回の 体験でした。
 
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木を切ったり、木を測ってみたりすると、思ったより短期間で伸びるものだと思いました。すごく長い期間を要するものであると思っていたので、上の地区と、下の地区で大きな差があり、大変驚きました。
 
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山道の途中で右側に小さな神様が祀ってありました。なぜこんなところにあるのかというと、「ここからが山だよ。」という境目を知らせる目的だということで した。「ここから何もけがなく安全にのぼれますように。」そして帰る方には、「帰りも何も事故なく安全に帰れますように。」という心優しい意味があったこ とを初めてしり、とてもよい考えだなと思いました。これはずっと大人になっても忘れたくない知識だなと思ったのと同時に、将来いつか子供ができて一緒に山 へ登った時は、自分の子供にもおしえてあげたいなとおもいました。
 
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今回の学校山林間伐体験は私自身にとって一生に一度あるかないかの貴重な体験になった。自然の営みと武蔵学園の先人たちが守り育んできた自然を肌で感じることができた。
 
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雨で天候の悪いなか参加した山林間伐体験であったが、とても有意義な一日となった。
 
 
まず埼玉に武蔵大学所有の山林があったことが驚きだったが、その所有地の広さにも驚いた。周りの木々は枝を落とすなどという処置がされていたりいなかった りと、手が入れられていないところがあったり、意識してみないとあまりわからないような木の高さのちがいなど、普段では目もつかないようなところにも今回 の授業では学ぶことができた。
 
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自分は北海道出身で昔から山などで遊んでましたが、東京の森とは木の種類もまったく違い、とても新鮮でした。山に入り、実際に木のサイズを測ったりヽ木を 切って山を管理する大変さを知りました。自分は山にはよくいき、登山などはよくしますが、ひとつひとつの木と向き合い測ったり、切ったりする作業するのは 初めての経験で、山を管理する側の気持ちもよくわかり、とても貴重な経験になりました。
 
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僕たちが行った何気ない作業により学校山林が今後も護られていったりするように、過去にもこのような作業が行われたからこそ今の学校山林が存在するのだと 考えることもできました。そしてこの先何十年と学校山林が護られたらいいなと思いました。正直最初は場所が遠いし天気も良くなさそうだったので行きたくあ りませんでしたが、実際に行ってみて自然と触れ合えたり森林浴もできたので今では貴重な体験ができたので行ってよかったと思います。
 
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丸橋先生の道の途中で受けた講義で、木々がこのように大きく育ったのは、昔神々が天に昇るためであると言っていたのと、森に入る前に置かれている石碑には 神様に許しをもらって森にはいることができるという意味があると言っていたのがとても印象的であった。神々の存在が昔の日本人にとってとても大きい存在で あったことがわかった。
 
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武蔵大学がこんなに自然豊かな山林を保有しているとは思わなかった。山林間伐体験では、ただ山を登るだけでは気付けないことや何なのかわからないものを知 ることができた。いままで木を切るという行為をしたことがなかったので新鮮だったがとにかく体力がいる仕事だと感じた。しかし啓明荘の方のお話であれだけ の太さの木でも価値がないとおっしゃっていたので林業というのは本当に厳しいということも感じた。
 
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途中にあった祠が、山道を“里”ど山”に分ける目印だというお話はとても興味深かったです。また、何十年の月日を経て大きくなった木々たちは山の神が天に 昇るために使ったということを聞き、とても神秘的なものを感じました。幼い頃は、木を切ったり山に登ったりしたこともありますが、18歳になって改めて体 験すると、自然に対する姿勢も変わりました。木々を切る人々がいて、それを売る人、買う人がいて、その一方でその森林伐採に苦しむ人々・動物がいて…。真 剣に考えていくべき問題だと改めて感じました。今回、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
 
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あんなにたくさんの木に触れたのは初めてだし、この機会が無ければ今後触れることはなかったです。木をのこぎりで切るのも普段の生活では体験できないこと なので、とても楽しくできました。また、森林の偉大さを身に染みて感じることができました。多くの木が伐採され、森林がなくなっている現在ですが、少しで も多くの自然を残せるように私も小さなことからこつこつとやっていきたいと思いました。

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