2017.07.27

Category:経済学科

経済学科 教授 東郷賢

アジアの発展を論理的に考える!

東郷専門ゼミは2年生、3年生が一緒に勉強する通称「縦ゼミ」です。2年生が11人、3年生が8人の19人で構成されています。また、私が2015年度より始まった「ロンドン大学と武蔵大学とのパラレル・ディグリー・プログラム(通称PDP)」の責任者をしている関係で、PDPを履修している学生が半数近くいる点もユニークな点かもしれません。

 

ゼミの内容は、前期は基礎固め、後期は研究と言うスタイルです。前期はまず初めに野矢茂樹著『論理トレーニング』、産業図書 (1997/11)を使って徹底的に「論証構造」と「批判の仕方」を学びます。3年生は2年生のときにも勉強していますが、その知識を定着させるために敢えて2年生と一緒に学び、かつ先輩としてアドバイスも行います。そして「ゼミ」としては珍しいですが、この「論証構造」と「批判の仕方」については試験も実施します。3年生は2年生に負けては大変とあせって勉強することになります。

 

「論証構造」や「批判の仕方」は社会人になったときに、自分を守ってくれる強力な武器になります。従って、この知識はしっかりと身に付けてもらうようにビシビシ鍛えています(笑)。
7月にはいると、後期に向けた「刺激」の期間になります。今年度はアジア各国の一人当たり実質所得の推移のデータをゼミ生に提供し、なぜ「こんなことになったのか?」を4つのグループで、グループワークとして分析させています。
「こんなこと」とは何かというと、実は日本は既にアジアで一番豊かな国ではなくなっているということです。2004年にはシンガポールに抜かれ、2005年には台湾に抜かれました。(データはPenn World Tablesを使用しています。)シンガポールは今ではアメリカも抜いています。なぜ、こんなことになったのでしょうか?

 

添付の写真は、前期の最後のゼミで、分析をするために必要な情報(どんな出来事があったのか?そもそもPenn World Tablesのデータはどうやって作られているのか等)を調べてきてもらい、発表をしている場面です。この発表を受けて、夏休みの宿題として、個人でレポートを書いてもらいます。その際、最低2冊、参考文献を自分で探し、読んできてレポートに反映させてもらいます。

 

後期に入ると、それぞれのレポート作成で得た知識を基に、さらに「批判の仕方」で得た技術を利用しながら議論し、「何でこんなことになったのか?」を分析して行くことになります。
武蔵大学は毎年12月にゼミ大会があり、各ゼミが発表を競いますが、今年は後期の研究で得た成果を「英語」で発表してもらう予定です。乞うご期待!

 

Togo-Zemi_1-1

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