2015.01.30

Category:金融学科

金融学科 准教授 鈴木唯

プレ専門ゼミナールを終えて

鈴木ゼミ[プレ専門ゼミナール]では経済データ分析の基礎を実習形式で学んできました。プレ専門ゼミナールは1年生を対象に後期(9月から1月)に開講されるゼミで、その名の通り2年次からの専門ゼミナールの準備をすることを目的としています。まだ大学での学びの緒についたばかりの大学1年生ということで、専門分野については手探りのゼミ生達でしたが、データ分析・統計の手法は専門分野に関わらず不可欠になると考え、これをテーマとして選びました。

 

「統計」とか「データ分析」などと言われると難解なものに聞こえるため、学習を躊躇する学生も少なくありません。確かに精緻に学ぼうとすれば数学的にも難しい学問ですし、取っ付きにくい面もあります。そこでプレ専門ゼミナールでは、実際に表計算ソフト(Excel)上で手を動かしてデータの処理・分析を体験することを通じて統計手法を自然と習得できるように工夫しています。

 

具体的には、表・グラフの作成や大量のデータの処理方法、平均や分散などの基本的統計量の計算、さらには検定や推定といった統計データ解析の基礎を段階的に学び、最後に2変量(またはそれ以上)間の関係を分析する手法である回帰分析を紹介しました。こうしたデータ分析の技法は、社会科学の幅広い分野で、さらにはビジネスの場でも、広く活用されているものです。こうした手法・技法を身に付けたことも大きな成果ですが、学期の始めはExcelの基本操作もままならず教員の指示通りにしか作業できなかったゼミ生が、次を予想しながらある程度自律的に操作できるようになったことがより大きな意味を持つものと考えています。

 

ゼミブログ_写真_鈴木

 

実は9月に武蔵大学に着任した私にとって初めて迎える学期だったので、(恐らく学生よりも)私の方が初回の講義を緊張して迎えました。アメリカのミシガン大学で経済学のPh.D.(博士号)を取得した後、7年ほどアメリカの大学で教員として働いていましたが、日本の大学での教員経験はなく、勝手がわからない面は否めませんでした。

 

しかしながら学期が始まると、教員と学生との間で双方向のコミュニケーションが容易な少人数によるゼミという環境に助けられました。アメリカの高校生やその保護者は、進学する大学を選ぶ際にStudent-Faculty Ratio(学生・教員比率)を重視します。学生数が教員数に対して小さければよりきめ細かい指導を受けられると期待するからです。さらに演習室には十分な数のノートパソコンが用意されており、教員のパソコンの画面が映されたスクリーンを見ながら、各自が自分のパソコンを操作して学ぶことができます。このような恵まれた環境で学んだ成果を、来年度以降、様々な場で発揮してくれることを楽しみにしています。

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