2014.07.11

Category:金融学科

金融学科 教授 神楽岡優昌

金融情報端末からリアルタイムに価格を入手

PCのディスプレイの1つのウィンドウには、刻々と変化する数字。リアルタイムで表示される2つのドル円レート、1つはビッド(買い手が提示する価格)、他方はアスク(売り手が提示する価格)。最後の桁の銭の数字は、1秒もしないうちに更新されていく。別のウィンドウでは、日経平均株価とTOPIXのチャートがカラフルに描かれている。今日の経済ニュースのヘッドラインが、一覧で表示されているウィンドウも開いている。現実のマーケットで取引されていく、生のデータを食い入るように見つめるゼミ生。

 

武蔵大学の経済学部では、商品名「トムソン・ロイター・アイコン」の金融情報端末を導入しており、学生がゼミの発表準備や自習をおこなうGSルームで、自由に使うことができる。この金融情報端末は、銀行や証券会社といった金融機関のトレーディング部門で使われており、1つ導入するには百万円以上を要する。この金融情報端末があれば、よくテレビで映されるような、金融機関のトレーディングルームの多くのディスプレイで得られる情報と比べて遜色ない情報を得ることができる。

 

神楽岡ゼミでは、株式・債券・為替などの価格データを対象に統計分析をおこない、価格変動のモデル化(将来の価格がどのようになるかを数式を用いて表すこと)をおこなっている。そのための必要なデータも、金融情報端末からダウンロードできる。データ期間やデータの頻度(日次、週次、月次、年次などの時間間隔)も自由に指定できる。データを入手できれば、その後は、EXCELなどのスプレッドシートや統計ソフトを用いて、リターンの平均や標準偏差、相関係数などを求めたり、時系列グラフを作成できる。

 

金融情報端末を導入している大学は多くないが、武蔵大学は「自ら調べ自ら考える」という建学以来の方針のもと、学生にそれを提供している。明日は誰がどのようなデータを、リアルタイムで、または、過去に遡って、ゼミ研究等に活用するだろうか。

 

ページトップへ